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大震災・原発事故から4年 福島県の現状 浪江・双葉・大熊町など

東日本大震災からもうすぐ4年、自分の住んでいるエリアでは少しづつではありますが復興が進んでいます。

瓦礫がほとんど無くなったり、新しい建物、お店が出来たりと目に見える部分の復興という部分が大半ですが、当時津波に飲まれた光景を考えれば、かなり進んだと思います。

当時瓦礫一面の街を見た時は、片付けだけで数十年かかるんじゃないかと思うほどの凄い光景でしたからね・・・

でも4年経っても、目に見えない部分の復興というのはまだまだこれからだと感じます。

現在仮設暮らしの住人の住宅再建の苦悩など、被災者の精神的な部分はまだまだ問題があり、本当の復興はそれらが払拭されたときかもしれませんね・・・

被災地で実際に被災すると、綺麗事ではなく、結局元々経済力がある方々、いわゆるお金持ちの方々が有利になっていくのが目に見えて分かります。世の中金だけじゃないという方も多いですが、このような境地では「お金があると助かる」と絶対思います。間違いなく、あると便利です、はい(涙)

これはどうしようも無いことなんですが、自分が住んでいる地域は労働賃金も安く、世帯収入もクッソ安いのがほとんどのところですので、住宅の再建とかはマジでキツイのが現実です。

日本の標準から見てもたぶん最低クラスの賃金ですから(笑)カップラーメンの値段を400円とか言ってる某政治家さんには到底知りえない現実です。

報道を見る限り、偏向的なものが多く見受けられ、被災地の本当の現状は報道されていないように思えます。被災地の末端の、本物の!?低階層者の声は表には出てこないので仕方が無いことです。

後は過疎かも深刻かも知れないです。今でこそ他方からの復興関連出稼ぎ労働者様が沢山いらっしゃるお陰で地元商店街や飲み屋なんかは人が多い印象を受けますが、その労働者が全ていなくなったら、町の商店街はやっていけるのでしょうか!?不安ですね。

因みに主観で地元で一番賑わってる商売といえば、娯楽のパチンコ屋ですかね~。出稼ぎ業者、労働意欲をなくした被災者で超賑わってます。

恐ろしいことにこれが現実ですよ(笑)復興で落ちた多額のお金は最後はパチンコに消えていくという構図。

パチンコが全てにおいて悪かといえば、そうとは言えませんが、なんか悲しくなりますね。義援金を貰った被災者が、殆どをパチンコに溶かしたという話も聞きますし、なんか違うと思う・・・

と、余談が長くなりましたが、先日3月1日、福島の常磐道「常磐富岡インターチェンジ(IC)~浪江IC間」が開通し、前線開通となりました。

そこで、常磐道の様子を見に行くことになり、ついでに福島の被災地、主に「福島第一原発周辺」の様子を見てきました。

僕は今まで殆どの三陸沿岸部の被災状況を見てきましたが、福島はいまだ足を踏み入れていませんでしたので、一度福島の現実を見たいと思っていましたし。

皆さまが気になる放射線量なんかも安物ガイガーカウンター(空間放射線量計)を使って計測してきましたので、その辺もレポートしたいと思います。

主にドライブレコーダー動画、あとは画像が少しです。では福島の現状レポートスタートです

持って行った放射線測定器(ガイガーカウンター)はRD1503

目次

常磐道 浪江・双葉IC付近の放射線量

常磐道の放射線量は気になるところですが、浪江・双葉IC付近の放射線量は0.4~1.3μSv/h といったところでした。季節、風向きで変化はあると思われます。

常磐道浪江上り線、双葉IC~国道114号線の現状

常磐道上り線から、浪江、双葉ICを降り、国道114号を走り、国道6号線に向かうルートです。ここのインター降りた辺りから、ガイガーカウンターで設定していたワーニングの数値0.3Sμv/hを越え、警告音鳴りっ放しです。交通量はありますが、歩いている人はまず見当たりません。いるのは工事関連者か、除染作業員。住居入り口にはバリケードが張られ、住人もいません。ゴーストタウンの現実は不気味なものがあります。テレビで観るのと、現実とのギャップが凄まじいですね・・・

国道6号線 浪江 双葉 大熊町

国道6号線を走ってみて初めて分かりました。原発事故当時、地域住民は何も持たずに街を後にしたという事を・・・お店の陳列商品(ホームセンター・コンビニ)、中古車屋さんなどの車が4年前のまま、放置されています。放射線量が多くて泣く泣く置いてきたのかと思うと、いたたまれない。浪江 双葉 大熊町の6号線も復興関連者以外、人はいません。脇道に入れないようにバリケードがあったり、入るためには通許可証の提示など、現実では考えられない状況が、福島にはある。御巡りさんの巡回も未だに多い印象。

福島第一原発周辺2015/3/3現在の放射線量

大熊町、国道6号線。福島第一原発に割と近いところで放射線量を計測してみたら、結構高かったです。いくら安物放射線量計とはいえ、高低くらいの目安にはなるはずです。最大で9.24μSv/h (マイクロシーベルト)でした。自分が住んでる被災地は実測で0.04でしたので、単純に231倍!?専門家ではないの詳細は分かりませんが、漠然と放射線量が高いということは分かります・・・

福島の現状・写真集(画像)

大熊町の放射線量実測。
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国道6号線から県道36号に入って直ぐのところ、富岡町の放射線量。
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富岡町、県道36号沿い、汚染された土を詰めた黒い袋の数々。
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常磐富岡IC周辺の放射線量。この辺に来るとガイガーカウンターも鳴り止みます。
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常磐道から見えた放射能汚染土壌の実態。いたるところで除染作業が行われていました。場所は富岡ICからちょっと走った辺り。
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福島の現在・番外編

道中いわきにも立ち寄り、道の駅で食事を取りました。砂浜も残っていて海も綺麗だし、ラーメンが美味かったのでおすすめ!お土産も忘れずに買って帰りましょう!地元のうまいもの勢ぞろいです!!必見!!
いわきの放射線量は、原発周辺より低いですが、自分の住むエリアと比べれば、少し高いですね。0.2μSv/h (マイクロシーベルト)※何度も言いますが、僕のガイガーカウンターは安物ですので、目安程度にお考え下さい。
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飯舘村の様子

帰りに飯舘村に行ってみたのですが、場所により住民が住んでいないところがありました。撮影場所は県道268号線の山奥で「はやま湖」の近く!?
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実際に足を運んでみて見えてくるもの

かつて原子力には人々の夢がありました。原発周辺には原子力に夢を託したメッセージ性のある看板などが多く見られます。しかし現在、原発事故で、原子力推進派、反対派は対立しています。

自分もどちらがよいのか答えが出せないというのが本音ですが、一度福島の被災地の地を見に行くと、人間が制御することの出来ない原子力というものの恐ろしさというものを肌で感じる事が出来ます。特に沿岸部は瓦礫が未だに残っていたりと、他の(自分の地域含め)地域より復興が大幅に遅れている感じがしました。

「知っている」と「実際に行ってみた」では考え方が大きく変わると思います。車で走ってみると帰宅困難地域含め、空き家(無人)地帯の範囲の広さに驚かされました・・・あれを見せられると、原子力反対派の意見も大いに納得です。

原子力発電が本当に安全なら、東京のど真ん中に原発を作ればよいのでは!?と思いますが、そうしないところを見ると、政府は何かを隠していて、非常事態が発生した際に、人災を極力抑えるために立地場所を人口の少ないところを選んでるではないのかとも伺えます。

逆に、原発により街が潤ったことも事実だと思います。何が正しくて、何が正しくないのか・・・本質はよくわかりません。

なんか長くなりましたが、とりあえず、福島に観光に行ってみてくださいという話しでした!被災地の現状確認もよい社会勉強になると思いますし。あ、福島に行った際には地元産のお土産を買って、復興支援をお願い致します。
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