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被災地でのトイレ状況・問題について

Rest room1

被災地で深刻化していた問題の中にトイレ事情があります。寧ろ食料不足とかよりもこっちのほうが大変だったんじゃないでしょうか。排泄は人間の生理的現象なので免れることの出来ない行為です。

災害発生初期のトイレの状況

私が地震発生直後に非難した総合体育館でも水洗トイレが断水になっていて、数時間後には便器の汚物が山盛りの状態でした。ここの避難所には数千人の人がいたので短時間でこういった状態になったのかも知れませんが、災害時の水洗トイレは機能しないと実感しました。

次の日には地元の避難所となっている中学校に向かいましたが、こちらでもまた同じような状況でした。ここでは後に新聞紙などに排泄し、それをポリ袋に入れる方式を取っていたようです。

公園等のトイレも避難所同様直ぐに溢れそうなところが多い状況だったらしい。

震災発生2日後、実家を避難所として生活する事になりましたが、こちらは俗に言う「ボットン便所」で、しかも震災が発生した日、地震発生前に汲み取りにきてもらっていた。このような災害のときはボットン便所は非常に助かります。結局汲み取り業者が再開するまで溢れる事無く使用できました。汲み取りが来るまでの期間は忘れてしまいましたが、ここで生活していたのは8人です。結構大きい便槽だったと思います。

被災地のトイレ問題

避難所の場合

●避難者が多い大きな避難所では直ぐにトイレが汚物で山盛りになり、不衛生な状況に陥っていた。床にも汚物があったりした。

●近くにプールや川、池などの水があればトイレを掃除することも出来るがそうでない場合は清掃すら困難。

●トイレットペーパーが不足していた。

●仮設トイレが設置されたが、トイレの数が少なく混雑する状況、トイレが外にあるため天候が悪いときはトイレまでの移動が大変。

●仮設トイレは許容量が少ないため、何度も汚物を回収する必要がある。

●仮設トイレは殆どが和式で障害者やお年寄り、子供は仮設トイレを使うのが困難だし、汚してしまう恐れがある。

●常に順番を待っている人がいるので落ち着いて用が足せない。トイレを嫌がり、我慢する人や、食事を抑える人がいた。

●水が使えないので、手が洗えず衛生面の問題が発生。

在宅非難の場合

●ボットン便所(汲み取り式)も便槽が一杯になると使えない。汲み取り業者が機能するまでどうするか。

●水洗トイレは使えないので、汚物の処理に困る。

●トイレットペーパー不足

災害時のトイレ問題解決策はあるんでしょうか

今回の震災で上下水道が壊滅するとトイレの問題は超深刻になると分かりました。私が住んでいるところは地方なので、いざとなればその辺のちょっとした森で野グソっていう裏技も可能ですが、これは男性ならともかく、女性には無理があります。実際とある被災地では、用をたす場所が殆どない、もしくは簡易的なトイレで用をたすのが苦痛でノイローゼ気味になったという女性達もいたようです。普通に用を足す事が出来ないということはかなりのストレスになりますからね。

阪神淡路大震災でもトイレの問題は発生していましたが、今回の震災でも全く同じ事態が起きたので、今後の改善策に期待したいですね。特に都会に関しては地方と違い、その辺で用をたすって事は困難だと思われるのでなお更です。

現状で対策できる事は、トイレットペーパーを切らす事無く買い置きしたり、簡易トイレを自宅に装備、簡易トイレの汚物を固める物、汚物を入れるための袋を準備することでしょうか。簡易トイレは無くても最低限大き目の袋は必須ですね、中身が見えないように黒いものがベスト!

この被災地のトイレ問題ですが、ちょっと汚い部分の話のせいか、マスコミ、メディアで詳しく報道されてないように思えます。こういうガチで困った深刻な問題こそ、モザイクで隠すなどしてトイレの実情を報道して欲しかったですね。そうすることで、今後の対策、改善策も考えられるようになるのではないでしょうか。

●レビューが多い色々な簡易トイレ

●既存のトイレに設置して利用する簡易トイレ

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