腕時計裏蓋の開け方と工具

2015 2/13

2015.02.13 2015.02.13

先日アマゾンで激安腕時計工具を買い、その殆どが使い物にならなかったという事をお伝えしました（笑）

そこで、この度バラで時計工具を揃える決意を致しまして、手始めに裏蓋を開ける工具（裏蓋オープナー）とやらを買ってみました。

この裏蓋オープナーは腕時計の電池交換などで、はめ込み式の裏蓋を開ける為の工具です。

自分含め素人は裏蓋オープナーを使用せず、適当な精密ドライバーのマイナスを使って腕時計の裏蓋を開けると思いますが、それは大きな間違い！

精密ドライバーで腕時計の裏蓋を開けようとすると、時計や裏蓋を傷つけてしまう、または蓋を開ける事が出来ないという事も多い。

ま、これは僕自身の実体験を含みます（涙）そんな体験をしましたので、グーグル先生にて「腕時計裏蓋外し方」で検索をかけて、腕時計の裏蓋の外し方を調べてみたところ、裏蓋オープナーにたどり着きました！

そして裏蓋オープナーにはSEIKO（セイコー）製の物のあったのですが、今回は時計屋さんもおすすめする！？明工舎の裏蓋オープナー、その名も「スーパーコジ明け」を買ってみました。

セイコーのコジ明け工具よりも刃先の厚みが若干厚いので、時計分解初心者におすすめなんだそうです。

漢字が「コジ明け」となっていますが、「コジ開け」じゃないんですかね！？真相はよくわかりません。

因みに明工舎とは「時計修理専用工具、貴金属の計測・鑑定工具、彫金工具」などを生産する名古屋の会社です。

刃先の幅が違う物を2種類ゲットです。刃先9mmと4mmタイプ。購入先はセットでお得だったAmazonから。

MKS[明工舎]　スーパーコジ明け　先端が広い[9ミリ]タイプ49310と細い[4ミリ]タイプ49320の2個セット　茶色のベークライトハンドル

明工舎（MKS）スーパーコジ明け

こちらが明工舎のスーパーコジ明けです。想像以上に大きくてビックリしましたが、これくらい多きいほうがしっかり持つ事ができ、手に力が入りやいのかもしれませんね。

本体には「MKS」という刻印があります。これは明工舎を略したものに間違いないかと。大きさ比較としてタバコの箱を置いてみましたが、実は最近タバコ吸ってない！

刃先の様子・素材

9mm、4mmタイプ共に刃先の厚さはこれぐらいです。刃先は鋭くなってますので、怪我に注意！素材はステンレス製で、精度もそこそこ良い感じです。セット物のゴ○工具よりは100倍優秀かと！

一般的な精密ドライバーとの大きさ、刃先の比較。専用のコジあけツールがいかに大きいのかよくわかります。

裏蓋の外し方

新しい工具とかあると直ぐに使いたくなるものです。さっそく家に転がってたどうでもいい腕時計の裏蓋を開けてみます。この腕時計の盤面にいはアルマーニって書いてありますが、これ怪しい・・・（笑）

まずはこじ開け工具を差し込むポイントを探します。この時計の場合、裏蓋の一箇所の形状が異なっていたので直ぐに分かりました。

蓋の脇からよく見ると、このようにわずかばかり隙間が厚い場所があり、そこがこじあけ工具をセットする場所となります。この隙間の幅に合ったコジ明け工具を使う事になります。

あえて精密ドライバーを使ってみる・・・開かない。細いやつとか3種類ほど使ってみましたが、無理すると裏蓋が傷付いたり、最悪金属がえぐれそうなのでヤメ！精密ドライバーだと「点」で接触するので、傷も付きやすくなりますが、コジ明け工具なら幅があるので「面」で捉える事が出来そうな予感！

はい、ついに「コジ明け」工具導入です！スーパーコジ明け（4mm）を隙間にセットし、画像左方向にこじ明け工具を力強く押し込み（突く）ます！すると、なんと言う事でしょう～。パカッと蓋が開いたではありませんか！※コジ明け工具というのはこじって使うのではなく、基本的に突くだけでよいらしいです。時計の構造ににもよりますが、今回の腕時計も突くだけでOKでした。工具を突いて、ある程度隙間が出来たらこじっても傷付かないと思いますが、最初から無理やりこじると、時計に傷が付きます。