今回は、非常持ち出し袋に適しているカバンを震災体験を元に検証してみます。
非常持ち出し袋のなかにはキャスター付き(キャリングバック)、ショルダーバックタイプなどのもありますが、非常持ち出し袋を準備する場合、おすすめなのは断然、リュックサックタイプです。なぜかというと、被災地ではいたるところに瓦礫があったり、道路が破壊されてる場面が殆どですので、両手が自由に使えないとかなり酷い印象でした。
ショルダータイプだとカバンが振られて自由に体が動かせないので酷いです。キャスタータイプの引きずるタイプは平坦な道なら多少重い物でも楽に運べるかもしれませんが、被災地では平坦なところがある可能性は低く、あまり使い勝手良くないと思います。場合によっては倒壊した建物、瓦礫をよじ登ることもありましたので。
避難生活が始まってからも使う機会多し
非常持ち出し袋は一時避難だけでなく、その後も使う機会は多い。
避難所に中身を取り出し、水汲み、食料の買出し、行方不明者捜索、自宅の状況確認等、被災直後は出歩く事が多いです。これは非難生活していた実家にあったリュックを使ったときの実例です。
そしてこれらの行動は基本的に徒歩による移動がメインになります。しかも場合によっては長距離歩く。そうなるとやはり、身体(肩)に負担がかかりにくいリュックタイプが良いと思います。また、バイク、自転車での移動の事を考えてみてください、ショルダーバックだとちょっと大変ですよね。被災地では自転車、バイクでの移動も多かったです。
ということで、非常持ち出し袋を準備するなら、リュックタイプが適してると言えると思います。
因みに私は自宅に非常持ち出し袋と防災グッズを配備してましたが、仕事のため自宅から離れたところにいたので意味なかったです。というよりも、津波で自宅が完全流失なので、クソの役にも立ってないです。
今回の震災で分かったことは、沿岸部に家がある場合防災グッズを揃えても津波が来たらもうおしまいなので、高台に家がある親戚や、友達の家に防災グッズを置かせてもらったほうが良いと思いました。もしくは車とか。必要最低限な物を入れておく非常持ち出し袋も直ぐに高台へ非難できるように玄関等目立つ所に置く必要がありますね。
津波で自宅が流失すると非常に辛い思いをする事になります。現在沿岸部に家がある方は、今のうちに高台へ引っ越すことも考えたほうが良いかと。思っている以上に津波の破壊力ってのはキチガイレベルです。これは本当です。
震災前は津波が来たら家は浸水するかもしれないけど、家が流失するとは想像すらしませんでした。自然の力は予測不能です。
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